2012年02月29日

警鐘かもしれない子供の甲状腺の異変

週刊文春で報じられている福島から北海道に避難した7歳児の甲状腺のしこりが見つかった記事では、しこりの大きさは8mmとされています。

一般的に甲状腺がんが疑われるしこりのうちで素人でも判別できるのは、しこりの大きさが30mm以上と言われているようです。

30mm以上のしこりが見つかっても、必ずしも悪性ではないようで、しこりのうち20%程度が悪性と認められるようです。

ただし、しこりが小さいからといって良性というわけではなくて、10mm以下でもががんと認められるケースはあるようです。
10mm以下の甲状腺がん場合は治療せずに経過観察とすることも多いと聞きます。

10mm以下でも甲状腺がんと認められることがあると聞くと、先の7歳児の8mmのしこりはかなり大きいようにも見えます。
でも、詳細な検査の結果では、悪性ではなかったようです。

良性も悪性も細胞に異常があるのは間違いありません。
簡単に切り分ければ、良性では臓器の機能を阻害するほどの細胞の変異は無く、正常細胞に近い変異の程度で、悪性の場合は臓器の細胞とはまったく異なる細胞を続々増殖させてしまい、臓器の機能を破壊してしまう程度の大きな変異があるということでしょうか。

仮に放射能で遺伝子が傷ついて変異したとしても、良性の範囲内での変異で止まってくれたなら、今後も甲状腺の正常細胞に近く変異程度の小さい細胞を生み出すだけに止まることが予想できると思います。

でも、良性と悪性の境界線も曖昧なところがあるようで、遺伝子の状態が不安定であれば、さらに悪い方に変異することも無いわけではないでしょう。

いくら子供は細胞分裂が盛んで、症状の出るのが早いといっても、1年も経たずに10mm以上のしこりが出て来るとも思えません。もし原発事故の放射能の影響なら、良性であっても8mmは十分に大きいように思えます。

チェルノブイリのときに比べると現在の日本ではエコー検査の精度が高く、早い段階で子供の甲状腺の異変が見つかりやすくなっていると考えることもできます。

チェルノブイリでは、被曝住民に起きた病変は、子供の甲状腺がんだけでは無かったと報告されています。

最も弱いところに最初は警鐘のように異変が現れるのでしょう。
放射能ゼロの食物の供給などの被曝住民のリスク低減措置が求められます。



posted by 夢織人 at 10:47| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

週刊誌に出た子供の甲状腺の異常

福島から北海道に避難されているお子さんの甲状腺に異常が見つかったことが、先週の週刊文春に掲載されました。
エコー検査で、甲状腺にしこりなどの異変が見つかったというのです。

この記事は、見出しに「がんの疑い」と強い言葉で書かれていたことから話題にもなり、議論を呼んでいます。
検査したお医者さんが、臨床医としての丁寧な見解を記事への反論として記者会見で話されています。

ここは、臨床医としてのお医者さんの立場を考えると反論しておくべきところでしょう。
エコーで甲状腺に異常が見つかったものの、それをガンなどの病気とは診断していないのです。
病気でないのですから、病気であるように書かれるのは心外なのでしょう。

臨床のお医者さんとしては、病気であるなら、治療しなければいけないのですが、病気でないから治療していません。
お医者さんの仕事は、病気を予見することではなくて、目の前の病気を治療することですから、お医者さんの立場としては、これでいいのでしょう。

でも、福島から避難した子供の検査で、2割ほどに甲状腺の異変が見られたというのを何も問題無しとしてしまうのも、一般的にどうかと思います。

この甲状腺の異変には、放射線被曝が何らかの影響をしているのではないかと疑えるのです。
ガンはいきなりなるものではなくて、時間をかけてガンという病気になります。
こうした甲状腺の異変がガンに発展しないとも言い切れないから、継続的な検査の必要性をお医者さんも訴えているのでしょう。

もちろん、避難して被曝を避けたことで、免疫力が回復したり、遺伝子の修復機能が働いて、正常な遺伝子が続々発現していったりして、これらの甲状腺の異常も無くなるかもしれません。
あるいは、多くの遺伝子がすでに変異してしまうほどの内部被曝をしてしまっていて、続々と異常な細胞がつくられて、将来ガンになるかもしれません。

週刊誌の記事は見出しで煽っているかもしれませんが、一般紙のように「異常無し」と大見出しでつけるのもどうかと思います。
ガンという病気には診断されなくても、甲状腺に異常のあった子供の割合は小さくは無かったのです。

リスクを認識させるには週刊誌のような書き方が良くて、リスクを忘れさせるなら一般紙のような書き方がいいのでしょう。

リスクを認識したら、リスクを下げる方法を考えます。
リスクを下げるには、閾値無し直線仮説に従えば、これまでの被曝は諦めるとしても、これからの被曝量を減らそうとします。
また、免疫力を高める食生活にすることも考えるようになるでしょう。
リスクを認識しなければ、これらのことをしようとも思いません。

posted by 夢織人 at 14:33| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月24日

放射能の影響かどうかわからない吉田前所長のガン

人は健康な生活を送っていても日常的に極微量のガン細胞が体内で発生していると言われます。

こうしたガン細胞が増殖してガンという病気にならないのは、免疫機能によって、ガン細胞をやっつけてくれるからだそうです。

逆に言うと、免疫機能が衰えると、ガン細胞が危険な状態まで増殖する前に破壊してくれなくなります。
そんなとき検査で見つかれば、ガンと診断されてしまいます。
免疫機能がしっかりしていれば、ガン細胞はガンと認められる程度に増殖する前に壊されますから、検査して見つかることはないようです。

昨年、福島第一原発の吉田所長から食道ガンが見つかり、原発事故の放射能の影響はどうなのかと噂されました。

ガン細胞が生じて食道ガンと認められるまでは、5年から10年かかるそうなので、原発事故の放射能被曝が直接の原因ではないと発表されました。

半年で傷ついた遺伝子が変異して、ガンと認められるまで増殖するとは思えませんので、納得できないこともありません。

吉田前所長は一昨年の秋の健康診断では、なんら症状が確認されなかったそうです。
一昨年の秋から昨年の秋の間の1年間でガンが増殖したわけです。その間には原発事故もありました。

免疫力がガン細胞を増殖させないように人間の体内で管理しているのなら、免疫力の低下でガン細胞の増殖は勢いを増すように思えます。

免疫機能の異常は、精神的なストレスで引き起こされると言われます。原発事故以来、所長のストレスは相当なものだったでしょう。
ストレスによる免疫機能の低下がガンの増殖を速めたと考えられなくもありません。

また、高線量を浴びると簡単に免疫機能が壊されることも広島原爆の経験でわかっています。
吉田前所長の事故後の累積被曝量は約70mSvですから、広島原爆の高線量ほどではありません。
それでも、延々と排出される放射性物質による内部被曝の影響で起きる免疫機能低下をまったく無視できるのだろうかと疑います。

posted by 夢織人 at 11:06| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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