福島原発事故後には、がんや先天性異常だけでなくて、あらゆる病気の原因になり得ることが、日本の市民団体によって知らされました。
放射性物質は放射能を滞留した臓器に浴びせるのですから、がん以外の障害に発展しても不思議はないのですが、すべての病気の原因になると言われると逆に本当に放射能の影響かと疑いたくもなります。
日本で震災後に被災地で心不全が増えていると報じられていますし、原発事故の復旧作業に当たっている作業員の数名が突然死したとも報じられました。
震災のストレスで心不全を起こすのもわからないでもないですし、原発作業現場でマスクをつけての重労働は心肺機能に負担を与えるだろうとも推測できます。
最近では伊達市の市長さんが心筋梗塞で入院しました。
これらすべてを放射能の影響にするのは、無理があるようにも、そうでもないようにも思えます。
ただ、昨秋からは、首都圏でも乳幼児や中高生で突然死が増えていることがネットを中心に伝えられています。
放射性セシウムが心筋という筋肉に溜まるのはわかるとしても、こんなに早く影響するものだろうかと思います。
放射能によって傷ついた遺伝子の影響が出るのは数年先のはずです。
放射能の健康への影響を重く見るバンダジェフスキー博士は、子供の体内に10Bq/kg程度の放射性セシウムがあるだけでも、心電図に異常が出始めると言います。
この原因が、放射能が心筋の細胞を殺すからなのか、放射能によって心臓を動かす電気刺激の伝導に支障をきたすのか、よくわかりません。
もし今起きている突然死が放射性セシウムのせいなら、放射能が心臓の刺激伝導系に何らかの影響を与えているのではないかと思えます。
ですから、コレステロールが冠動脈につまって起きる心筋梗塞はちょっと違うかなとも思いますが、放射能の影響が複雑に絡み合っているのかもしれません。
バンダジェフスキー博士は、チェルノブイリ原発事故後に若い研究者の突然死を経験しているとおっしゃって、最近日本で噂話のように話される放射能の突然死の影響について理解を示されています。放射性セシウムは心臓を激しく攻撃するのだそうです。
どうも政府や原子力産業に都合の悪い情報は遮断されてしまうようです。
無用な心配をさせないという配慮もあるのでしょうか。