2012年03月04日

日本の仏像よりもタイの仏像のようになりつつある日本の医薬品研究

日本の製薬会社では、バラバラだった研究施設を集約させる動きが盛んで、大規模な医薬品研究所が建設されています。

最近、といってもこの20年くらいで医薬品の研究開発の仕組みは飛躍的に進歩しました。
自動化技術や高度の3D解析技術、コンピュータ・シミュレーション技術など医薬品の研究開発現場には様々な最新テクノロジーが導入されています。

以前は、病気になる原因を探求する基礎医学研究と化合物の安全性や薬効を調べる研究とは分かれていたようですが、自動で大量の化学反応を起こさせる装置、人間の臓器の一部を擬した人工物、コンピュータでの分子構造レベルでの解析の利用によって、全体の創薬研究プロセスを一気にやってしまうことも可能となっています。

このように研究開発は自動化されているのですが、それでも最終的な判断は研究者に委ねられます。
コンピュータの処理能力の向上で、多くのデータを解析にかけられるようになったものの、それだけ1人の研究者が扱うデータ量も増えたことになり、これらのデータから導き出される解析結果も膨大なものになります。
これら膨大なデータや解析結果を研究者の頭の中でいったん整理して、全体の絵を描き直す時間が必要です。

情報を整理し全体の絵を描き出すときに医薬品のアイデアを自由に思いつくようにするには、できるだけリラックスしていたほうがいいようです。
運動選手の筋肉と同じで、緊張してるよりもリラックスしていたほうが、研究者の頭脳も柔らかくなり、よく働くのかもしれません。

それで、医薬品メーカーの研究所ではリラックスできる和室を設けたり、個室を設けたりしています。豪華なソファセットを用意しているところもあります。

仏陀が悟りを開いたのは、菩提樹の下でゴロリと横になっていたときだという逸話があります。
タイではこの逸話にちなんで、寝転がっている仏像が多く見られます。英語ではリクライニング・ブッダと呼ばれます。

日本では仏像は立っていたり、座っていたりで、背筋をピンと伸ばしていて、端正ですが、緊張感があります。タイのリラックスした仏像とは正反対の雰囲気です。
日本でも一部の新興仏教ではリクライニング・ブッダを仏像にしているところもあるようですが、日本ではちょっと異端扱いですかね。

仏陀も苦行の後にリラックスして悟ったようですので、いつもリラックスしていてはまずいのかもしれませんが、リラックスしながら研究成果の出せる仕事環境が日本でも広まるといいですね。



posted by 夢織人 at 09:44| Comment(0) | 仕事環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。